小鮎地域が2月21日、県から「厚木市小鮎里地里山保全等地域」に選定された。県内21地域目、市内では七沢、荻野に次いで3地区目となる。
同選定制度は、08年度から「神奈川県里地里山の保全、再生及び活用の促進に関する条例」に基づき実施しているもの。
土地所有者、行政、地域住民が連携し、里地里山を保全することで、豊かな自然環境を守り、次世代への継承を図ることが目的とされている。「里地里山」とは、集落と農地、水路、ため池、雑木林などが一体となった地域だ。
今回選出された小鮎地域は、飯山、下古沢、上古沢、宮の里の全域からなる1333・9ha。
厚木市の西部に位置し、丹沢山塊から東方向に広がる山麓部、台地畑、地域を東西に流れる小鮎川沿いの田園など、豊かな自然が残された里地里山として、多面にわたる機能を有する地域となっている。
近年は適切な管理がされにくくなり、その機能が失われつつあったが、地元住民が主体となり、土地所有者や市民が連携した保全活動を精力的に行う団体が発足するなど、地域活性化の機運が高まっていた。
そのうちの一つ、「飯山農楽校(のらっこ)」の渡辺一夫校長は、「16年から手つかずになっている農地を利用し、市内外から農業希望者を募り、体験・指導を開始。現在は4軒ある温泉旅館にも協力してもらい、一泊で農業を楽しんでもらう企画に発展しました。昨年は東京から一年間通って作物を作った夫婦もいます」と成果を強調。今回の選定に、「地域のPRにつながる。新たな取組もしやすくなる」と、今後、活動費の補助がある県と活動団体との協定の締結にも期待する。
同じく活動団体の「みどりと清流のふるさと創造委員会」は、飯山の里の自然を活かして観光振興を発展させるため発足した。5年ほど前から「飯山花の里づくり」に取り組み、5月上旬にポピー、11月上旬にざる菊まつりを始めた。同会の小島富司委員長は「昨秋から、老木となった桜をどうするか考える飯山白山森林公園桜の広場周辺整備構想検討会議を4回開いた。今後、桜の植樹も活動の中に入れていきたい」と話した。
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