▽6月9日に、厚木市松枝の松原公園で、25回目となる住宅デーを開催した。当日は朝こそ雨が降れど、日中は天候にも恵まれた。住宅相談や子どもに向けた木工教室、毎年人気の包丁研ぎには100本超が預けられた。イベントを主催した厚木建築職組合の組合長を務めて今年で4年目になる。「住宅デーは組合のPRの一環。業界として、組合として、魅力を発信していきたい」。
▽組合長として、約350人の組合員をとりまとめ、湘北支部や県だけでなく、技能職団体連合協議会など多くの会合にも参加する。「昼は現場、夜は組合、自分の仕事より忙しいかも」と苦笑いするも、地域や組合の活性化のためと尽力する。「口下手でぶきっちょだけど、気が付くと全力でぶつかった仲間が沢山できてる。自分の仕事にも繋がってくるよ」と魅力を語る。
▽25歳で「自分の力でやっていきたい」と脱サラして建築業界へ。相模原の親方の元で10年修行して独立。井上内装を立ち上げ、親方として腕っぷし一本でやってきた。信頼は厚く、指名されて千葉、埼玉、静岡、遠い時は青森の現場まで足を運ぶ。自身の弟子には「仕事への自信と誰にも負けない気持ち、っていう心意気が大事」と教え、何人もの巣立ちを見送ってきた。現在は、長男も一緒に仕事をしている。「粗さが目に付いてやりづらい」と話すが、その顔はうれしそうだ。
▽職人は個人事業主が多いため、雇用契約や社会保険への対応をするには負担が大きい。これに対応し、職人を守っていくのが組合だ。現在、全国的にも建築職に就く若者は少なく、同組合内でも20代が一番少なく50代が一番多いのだという。「70代はどんどん引退していく。馬力のある若い職人が『入りたい』と思ってくれる組合になるよう、役員が盛り上げて引っ張って、次へと繋いでいかなくては」
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