愛川町が半原地区で進めている「観光・産業連携拠点づくり」事業について、愛川地区まちづくり協議会が6月29日に愛川繊維会館で意見交換会を開催した。町担当者らが基本計画の見直し内容や拠点整備費の概要などを説明し、参加した約50人の町民からは事業に対する質問や要望があがった。
観光・産業連携拠点づくり事業は、地方創生の一環として2016年度から愛川町が進めているもの。町では17年度に基本計画を策定。同町半原にある横須賀水道半原水源地跡地を活用し、約3・5haの土地に伝統技術等の体験館やレストラン、温浴施設、物産館などを整備する青写真を描いた。
意見交換会では、18年度に実施した基本計画の見直しについて町担当者が説明し、町民との意見交換が行われた。
見直しの内容は、当初計画していた調整池を整備せずに土地を有効活用する方針で、個別に配置していた温浴施設、レストラン、物産館を統合して来場者駐車場に近い場所に配置。駐車場は大型バスも対応させ、これまでの135台から146台に拡充した。さらに、遊具広場も追加された。
年間20万人で独立採算運営
意見交換会では、敷地造成や土木・造園・建築等工事費の合計で31・1億円の拠点整備費(概算)や、施設の維持管理費(概算)として年間20万人の来場で独立採算運営が可能になるシミュレーション結果も公表された。
これらの説明に対し、町民からは「施設に個性がない。横須賀水道の歴史的価値をもっと伝える視点が必要では」「宮ヶ瀬ダムや県立あいかわ公園など周辺施設との連携が重要」などの意見や「工事で多くのトラックが通ると思う。近隣住民の安全に配慮してほしい」などの要望があがった。
愛川地区まちづくり協議会の小島信男会長は「水源地の歴史的価値活用など、町民の皆さんから多くの意見が出た。これらの要望が活かされていってほしい」と語る。
担当の町企画政策課では「町民の皆様と丁寧に合意形成を図りながら、スピード感を持って取り組んでいきたい」と話し、今後も事業に関する住民説明会などを開催していく予定だ。
※横須賀水道半原水源地跡地
大正10年に旧海軍が建設した取水施設。約53Km離れた逸見浄水場(横須賀市)まで送水した。終戦後は同市が所有し2015年に用途廃止。愛川町が2018年度に約8966万円で取得した。
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