▽大島紬の涼しげな着物に半幅帯を合わせた出で立ち、凛とした佇まいが素敵な山本加代子さん(52/厚木市妻田東)。「タンスに眠っている着物や受け継いだ着物に光を与えたい」との想いから、2017年夏に「厚木で着物の和」を立ち上げた。
▽着物との出合いは自身の成人式。着物に袖を通したときの感動を忘れられず、着付けの師範免許を習得した。それからは、入学式や卒業式など節目に着るだけだったが、長女の入学した高校で保護者の部活「着物文化ファミリー」に入部。「普段から着物を着ることを推奨していて」。以来、普段も着るようになり、友人から「着てみたい」と声をかけられることが増えた。「着物を“気楽”な服装にしよう」と、広める活動が始まった。
▽同会はフェイスブックページ登録数210人。厚木や近隣だけでなく、県外からの参加者もいるという。普段は、着付けのワンコインレッスンやリサイクルショップツアー、着物で出掛けるなど、気軽に楽しめるイベントを企画している。「自分で着付けできなかった人も着られるようになった。初めての方も歓迎です」と参加を呼び掛ける。
▽「着物にはその人の歴史が詰まっている。捨てられてしまうのは悲しい。代々受け継いで着ることで、祖母や母を思い出し、自分も気持ちが引き締まる」。薄れつつある日本文化を伝えていこうと、着物で颯爽と帰る後ろ姿が凛々しい。
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