第63回「神奈川建築コンクール」の結果がこのほど発表され、厚木市から住宅部門の最優秀賞に「ミキハウス」が、一般建築物部門の優秀賞に「カミヤト凸凹保育園」、アピール賞に「厚木市立病院」が選ばれた。神奈川県の建築文化・建築技術の向上を図り、魅力あるまちづくりを推進するため、県および12市が主催。県内で過去2年間に完成した建築物が対象で、建築主・設計者・施工者を表彰している。
住宅部門 最優秀賞ミキハウス
丘陵地に雛壇造成された住宅「ミキハウス」(厚木市温水)は、三木達郎さん(40)家族が暮らす専用住宅。設計は、一級建築士の資格を持つ三木さん自身が代表を務める(株)MMAAA(東京都世田谷区)が、施工は(株)村上建設(秦野市)が請け負った。
地球環境に適応し、建築設計、施工が特に優れた住宅に贈られる最優秀賞。「ミキハウス」は、応募件数36件の中から、書類や写真で審査される一次選考、現地審査の二次選考を突破し、最優秀賞に輝いた。受賞の知らせを聞き、「やった、という気持ち。現地審査で審査員の方に説明したことを理解していただき、評価されたようで嬉しいです」と笑顔で話す。
「ミキハウス」は木造2階建て。「1年くらい頭の中で設計図を思い描いていました」。仕事の合間を縫っての設計は大変だったというが、「自分の仕事スペース、妻のアトリエ、子どもたちの遊び場などを壁で仕切るのではなく、ワンフロアの中に段差をつけ、床で仕切りをつけた」とこだわりを話す。リビングなどの生活空間は2階に配置した。
また、窓の位置や大きさにも配慮したという。「住宅街なので、近隣の家との兼ね合いを考え、適度な距離感を保つことがマナーだと思いました」。「ミキハウス」は、三木さんの細かな思いやりと想像力が詰まった住宅になった。
審査委員は、「高低差のある敷地の特性を生かし、敷地奥に向かってゆるやかな段状の床を連続させ、開口部も外部の庭との繋がりを重視することで、内外の連続した関係性が得られている」と評価した。
一般建築物部門優秀賞カミヤト凸凹保育園
厚木市上依知のカミヤト凸凹保育園は、回廊や保育室に木材を使用し、園児たちが自然の質感に囲まれた環境になっている。優秀賞受賞に同法人の馬場拓也常務理事は「『空間は第3の教師』という言葉があるほど、子どもたちの過ごす空間は重要です。建築設計事務所のtecoと議論を重ね、子どもや保育士が自然を感じる空間になったと思います」と話す。
一般建築物部門アピール賞(既存建築物の有効活用)厚木市立病院
5年間の工事を経て、2017年に建て替えが完了した厚木市立病院(厚木市水引)。既存の建物を稼働させながら、工事区域を分割することで地域医療拠点としての機能を停止することなく建て替えを実現した。同院の井上浩二施設用度課長は「患者様がご利用しやすいように、案内板の表示や段差など、さらに快適な環境づくりを続けてまいります」と話す。
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