名画に描き足すアートぬりえ『ヨンブンノサン』。画面の4分の3が名画で埋まっており、残り4分の1の空白部分を色鉛筆で埋めていくもの。厚木市立南毛利小学校(横田宗一郎校長)の6年生(172人)を対象に11月27日、「巨大ヨンブンノサン」の授業が行われた。
講師を務めたのは、ヨンブンノサンの発案者である丸山琴さん。普段はアートブックを使ってワークショップを実施している。「美しいものに感動してみんなの思いを一つにしていく創作体験学習」をテーマに、各クラスごとに縦2m×横3mの巨大壁画の完成をめざした。作業では、巨大壁画を児童数に合わせて3m×6cm程の細長い形にカット。空白部分を36色の色鉛筆で塗っていった。左右の絵に合わせて塗る児童、上下の絵を想像して塗る児童など、さまざまな姿が見られた。丸山さんは「同じ色鉛筆を使っても、優しく塗る子もいれば強く塗る子もいる。みんな違っておもしろい。タッチや色遣いで内面が出る」と話す。
空白部分を塗り終わると、1本ずつ貼り合わせていき1枚の名画が完成。今回題材に使われたのは、ゴッホの「種をまく人」。児童らが描いた部分は中央右から左下へ、まるで光が射しこんでいるかのような構図になっている。授業を受け児童は、「ここはこうかも、と想像しながら楽しく描いた。みんなの絵を貼り合わせると、こうだったのかと驚きもあった。みんなの考えが1枚の絵になって嬉しい」などと感想を話した。
「ヨンブンノサンは、絵の上手い下手ではなく、どんな絵でも一人ひとり必ず肯定されるので、自己肯定感も育まれる」と丸山さん。横田校長は、丸山さんからの呼びかけを受け、「おもしろそうだと思い、道徳の授業の一環として行った。名画に触れることで、子どもたちの心が育つと思った」と話した。
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