9月1日は防災の日。さらに、防災の日を中心とした8月30日から9月5日の1週間は防災週間。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、厚木市が毎年9月に行っている総合防災訓練は10月に延期、愛川町の防災訓練は中止に。清川村では、合同訓練を中止して、8月30日(日)に家庭や自治会などの自主防災組織ごとでの訓練を予定する。
防災訓練が延期や中止、縮小されるなか、家庭の防災用品のチェックのため、厚木消防署予防課の担当者に消火器と火災警報器の点検のポイントについて聞いた。
消火器
1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災は、発生が昼食時だったため、調理のために使用していた火から、大規模な火災に発展したと言われている。初期消火のために必要となる消火器について、同署では、「住宅用消火器の使用期限は概ね5年。半年に1回を目安に点検をしてほしい」と話す。点検のポイントは、消火器が変形していないか、錆びていないか、破損がないか、圧力ゲージが適正な位置を指しているかなど。家庭での置き場所としては、「台所など火を扱うところで、手に取りやすい場所が望ましい。転倒の可能性がある高い場所、風雨にさらされる場所には置かないよう注意を」と言う。また、「消防署の職員が消火器の訪問販売やメンテナンスに伺うことはありません。不審な訪問販売などが来た場合などは消防署に連絡を」と注意を促す。
火災警報器
各家庭に設置が義務付けられている住宅用火災警報器については「10年を目安に交換しましょう」と呼びかける。機種や年代、メーカーにもよるが、警報器には寿命があり、電池が切れていたり、ほこりがたまることで煙を感知しにくくなったりする。「いざという時のためにも、警報器の定期的な作動点検をしてほしい」と話す。
アルコール消毒に注意
また、同署では「消毒液に含まれるアルコール濃度によっては、引火の可能性がある」とし、感染症予防のために使うアルコール消毒直後の火の取り扱いにも注意を呼び掛けている。
今年も管内で住宅火災による被害が発生しており、担当者は「火の取り扱いには充分に注意してほしい。防災について意識が高まるこの期間に、ぜひ防災への認識を深めてほしい」と話している。
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