9月21日(月・祝)は世界アルツハイマーデー。厚労省の発表によると、団塊の世代が75歳以上となる2025年の認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人を占める見込みという。多くの悩みを抱えながら認知症状のある家族を介護している人、看取り経験のある人、ボランティアからなる、厚木市認知症を抱える家族「すみれ会」の会長・岡野陽子さんに話を聞いた。
「悩んでいるのは自分ひとりでない」
1992年に発足し、現在52人の会員で活動するすみれ会。岡野さんは2003年から会長を務め、17年もの間、会の活動を支えている。
活動は月に1回の定例会や、情報交換、講演会、学習会、たよりの発行など多岐に渡る。コロナの影響で3月〜6月までの間休んでいた定例会は、7月から再開した。定例会では、介護している人や介護を終えた人の体験談や、デイサービスなどの施設についての情報交換など、少しでも笑顔で介護できるよう、会員らで知恵を出し合っている。岡野さんは「同じ悩みや苦しみを体験している人たちの集まりであるすみれ会で、心の内を話し合いませんか。自分ひとりではないことで、心が軽くなります」と話す。
実父の介護体験を経て
岡野さんは、認知症を患った実父を1996年に名古屋の実家から引き取り、介護をしていた経験者。「父のペースで散歩できたことがいい思い出。足元の花に目を留めたり、下校中の子どもたちが声をかけてくれたり。父は子どもが好きだったので、ニコニコしていましたね」と懐かしむ。6年に渡った介護生活の中では、悩むこともあったという。「父に対して、優しく接することができず、すみれ会の先輩に相談したことがありました。そうしたら『それでいいんだよ』と言われて。ホッとしたことを覚えています」。
介護中にケアマネの資格も取得。現在もケアマネとして働いている。
「ホッとできる場に」
「気軽に話し合える仲間がいることは、介護生活の中でも大きな支えになります。会長として、話し合いの場を設けることを大切にしています」と岡野さん。
すみれ会への見学・入会は会長の岡野さんへ連絡を。岡野さん【携帯電話】090・7416・7534へ。
オレンジフェスタでパネル展
9月21日の午前9時から正午まで、小田急本厚木駅中央改札口で、認知症地域支援推進員による「認知症相談」や、認知症相談窓口やすみれ会の情報などを掲示するパネル展が開催される。当日直接会場へ。無料。問合せは厚木市地域包括ケア推進担当【電話】046・225・2047へ。
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