小児がんや脱毛症などで髪に悩みを持つ子どもたちに、寄付により集められた髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する「ヘアドネーション(髪の寄付)」活動。10数年前に日本でも活動が始まり、今では認知度も上がり、多くの髪の寄付が行われているという。
厚木市立三田小学校6年生の菊池昊輝くん(下荻野在住・11歳)もこの春、1年以上かけて伸ばした髪でヘアドネーションを行ったひとりだ。
昊輝くんがヘアドネーションの存在を知ったのは、昨年1月にテレビ番組でのこと。すぐに「いま自分にできることで応援したい」と髪を伸ばすことを決意したという。
ほぼ坊主頭だった状態から伸ばし始めた昊輝くん。男の子ということで、伸ばす間の苦労も多く、周りの人たちから女の子に間違われたり、友達にからかわれたりすることもあった。それでもめげることなく伸ばし続けること1年3カ月、無事に寄付できる長さに到達した。4月2日には本厚木駅近くの美容室で、ヘアドネーション用に束ねてカット(=写真下)。切った髪を受け取り、ヘアドネーション活動を行っている団体に送ったという。「伸ばすのは大変だったけど、ヘアドネーションができて嬉しかった。一人でも多くの人が救われたら」と当時の喜びを話す。
昊輝くんの将来の夢は医師。「ひとりでも多くの人を助けられる仕事をしたい」とまっすぐな眼差しで話す。これからも「困っている人がいたら積極的に助けられるように、自分でできることがあれば何でもやっていきたい」と話した。
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