厚木北公民館(厚木市元町9の5)が建物の老朽化により8月から建替え工事に入る。同館では、現在の建物と最後の思い出作りにと、フォトスポットとメッセージボードを設置。「地域の皆さんに寄せ書きや記念撮影で思い出に浸りながら楽しんでもらえれば」と話す。
厚木北公民館は1975年に開館。年間の利用者は約2万人、同利用団体は約2800になる。市内の多くの公民館が再整備されるなか、最も古い同館でも狭あい化、老朽化が危惧されるようになり、再整備へ準備が進められてきた。7月31日に閉館、8月から建替え工事が始まる。
利用者や地域住民の声などを聞き、同館では建替え前にイベントやセレモニーを数年前から考えてきたが、新型コロナウイルスの影響を考慮し全て白紙に。「コロナ禍でも何かできないか」と考え、正面玄関にフォトスポットとメッセージボードを設置した。
遠藤勝地区館長は「北公民館は、約半世紀にわたり、市民の生涯学習の拠点として利用されてきた。過去の資料や写真を見ていると感無量の想いになる。引っ越しへ向けた作業には、地域住民や団体の方も協力して下さり、これが地域の教育力だと実感した。本当にありがたい」と話す。
「思い出たくさん」
同館を活動拠点にする厚木北地区婦人会(竹中たみよ会長/会員数34人)も同館に感謝する。公民館まつりでは、毎回関係者に振舞う250食分のカレーライスを作ったり、夏休み恒例の親子太巻きづくりでは、約14mの太巻きを参加者と作った。その他にも料理教室や手芸教室、盆踊りの練習会など、公民館とは切っても切れない活動だった。
会員らは「楽しい思い出がたくさんある。長い間本当にありがとうという気持ち」と感謝すると、「新しくなる建物を楽しみにしたい」と話した。
開館予定は25年
建物が新しくなった北公民館の開館は2025年4月の予定。工事期間中は、一時的に厚木市役所そばのパークプレイス厚木(厚木市中町3の17の25/旧住友生命厚木ビル)に公民館・地区市民センターの機能を移す。厚木北地区市民センターの高橋功所長は「この地区の方々は熱意を持って地域づくりをしていると実感している。その拠点となって約半世紀。建物は歴史に幕を閉じるが、新たなセンターも皆様に親しまれることをめざし職員一同皆さんと努めていきたい」と話す。
また、隣接する厚木北児童館は7月20日で閉館。新しい児童館は旧郷土資料館の跡地(厚木市寿町3の15の26)に移転予定で、現在は一時的に厚木こども科学館に移転されている。
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