神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

押して土蔵 お引越し 厚木市小野で曳家

社会

公開:2021年8月27日

  • X
  • LINE
  • hatena
築100年以上の土蔵は約160tの重量
築100年以上の土蔵は約160tの重量

 建物を持ち上げて移動させる珍しい工法「曳家(ひきや)」の工事が8月6日、厚木市小野で行われた。

 この工法は、建物を解体せずにそのまま移動することができる伝統技術。家屋や土蔵のほか、城などの歴史的建造物を移設する際などにも使われる。

 今回の曳家工事の現場は、築100年以上の土蔵で総重量は約160t。曳家を指揮した株式会社長谷川土建(藤沢市葛原)代表取締役の長谷川一夫さんは「ここまでの重たい建物を手掛けるのは初めて。壁がわずかでも傾くと建物に負荷がかかるので、細心の注意を払って水平を維持しなくてはならない」と表情を引き締める。

 工事は6月上旬から始まった。土蔵の周辺を掘り、基礎を切って約80cm持ち上げた後、基礎に穴をあけ鋼材を差し込み固定。土蔵の下に枕木を並べ、レールと電動ジャッキを設置した姿は、さながら電車のよう。「曳家では様々な手法があるが、ワイヤーで引くと重さで切れてしまうので、今回は電動ジャッキで押していきます」と長谷川さん。いよいよ土蔵を動かす8月6日は、職人たちが慎重に点検を行った後、作業が始まった。

 電動ジャッキが1回に動かすのは約50cm。建物への負荷を避けるため、じりじりと動かしては再設置を繰り返し、約25m離れた場所に移設した。土蔵を曳き終えて長谷川さんは「無事定着できてひとまず安堵しています」と話した。移設後は周辺を含めた仕上げが行われ、8月末までには工事が完了する予定だ。

レール上の土蔵を慎重に押す電動ジャッキ
レール上の土蔵を慎重に押す電動ジャッキ

厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6

いも煮で交流を育む

いも煮で交流を育む

西山を守る会

12月2日

厚木法人会からのお知らせ

厚木法人会からのお知らせ

―どなたでも参加できます―

12月1日

交通安全の意識高揚へ

交通安全の意識高揚へ

清川村で総ぐるみ大会

12月1日

冬を彩る「シクラメン」

冬を彩る「シクラメン」

市内農家でも出荷ピーク

12月1日

「糖尿病を知って」

「糖尿病を知って」

とうめい厚木クリニック

12月1日

無料相談続け20年

無料相談続け20年

湘南不動産コンサル協会

12月1日

小田急愛甲石田駅北口徒歩3分

1日1組貸し切り「ゆかりえ」 ~グリーフケア~感謝で送る家族葬。

https://www.fujimishikiten.co.jp/

ぼうさいの丘公園

東側ヘリポート前の斜面で12月25日(日)まで開催、時間は毎日午後5時から8時まで。

https://www.atsugi-midori.jp/blog/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月10日0:00更新

  • 10月27日0:00更新

  • 10月20日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

厚木・愛川・清川版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2023年12月2日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook