現存する県内最古の木造校舎である半原小学校旧校舎の一室を愛川町が「懐かしの学び舎」として整備し、10月4日に開館セレモニーと公開授業を行った。町では今後も歴史講座や社会見学など、郷土の歴史を伝える施設として活用していく。
同校旧校舎は1926年(大正15年)に地元の半原宮大工によって建築され、77年度に鉄筋校舎が建てられるまで使用された。79年度から08年度まで町郷土資料館として使用されたが、閉館後は郷土資料の保管施設となっていた。
町では、この校舎を郷土の歴史を伝える施設として活用するため、20年度から事業に着手。校舎の一室を「懐かしの学び舎」として、昭和の雰囲気を再現した。
10月4日の開館セレモニーには、小野澤豊町長や馬場司町議会議長、佐藤照明教育長らが出席し、卒業生有志が制作した記念文集や絵はがきが児童に手渡された。式典で小野澤町長は「多くの人たちに愛され、活用されていくことを期待しています」と話した。
セレモニー後の公開授業では、町郷土資料館学芸員の山口研一氏が講師となり、同校3年1組の児童に昭和初期の古い道具の紹介を行った。
町では今後、再現した教室を活用し10月23日(土)と30日(土)に歴史講座を開催する。テーマは23日が「日本社会における学びの歴史」、30日は「木造校舎の旅」。時間はともに午後1時30分から3時30分で受講無料。定員は各日先着15人。問合せや参加申込みは町郷土資料館【電話】046・280・1050へ。
卒業生有志が記念文集
懐かしの学び舎再現事業をうけ、かつて同校木造校舎に通った卒業生が「有志の会」を立ち上げ、記念文集「思い出がいっぱい 半原小学校は心のふるさと」と、木造校舎の描かれた絵はがきを制作。9月30日に文集400冊、絵はがき3千枚を愛川町へ寄贈した。
この文集では、木造校舎時代の半原小学校での生活や戦争当時の暮らしなど、90代から50代の21人が寄稿。町役場で行われた寄贈式では、同会の和田一雄代表から文集と絵はがきに加え、10万円の寄付金も小野澤町長に手渡された。文集と絵はがきは今後、同校児童のほか関係者にも配られるという。和田代表は「新しい世代に、学び舎の存在意義を伝えていけたら」と話す。文集について詳しくは同会(齋藤さん)【電話】046・285・0531へ。
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