会社員の鈴木慶樹さん(寿町在住)が、10月6日からクロアチアで開かれるフェンシング世界ベテラン選手権に出場する。学生の頃から国際大会で戦い、20代で全日本大会の頂点へ。30年以上経った今も技を磨き続ける。
厚木高校で先輩に誘われ
フェンシングは剣先にボタンがあり、突きなどでスイッチが入り得点となる。鈴木さんの種目は3種類の中でも全身がターゲットになる「エペ」。試合では倒れ込むように相手の懐に飛び込んで攻めるスタイルが強みだ。普段は世田谷区のクラブやコーチを務める母校・明治大学のフェンシング部に通っている。
フェンシングとの出会いは厚木高校時代。当時はフェンシング部があり、上級生から「やっている人が少ない、高校から始める人もいるから」と誘われて入部した。在学中はなかなか活躍できなかったが、明治大に進学後すると指導者に恵まれ、仲間との切磋琢磨もあり、めきめきと頭角を現し始めた。
関東大学選手権での優勝やインカレでの準優勝と結果を出し、在学中から世界選手権の日本代表に選出。大学を卒業し、就職して間もなく全日本選手権で優勝。国内の頂点に立った後に一線を退き、その後は若手育成に力を注いだ。仕事をしながら指導した子がインターハイに出た事も。
今は電力関係の企業で働きながら、地元のチーム「エペたろうズ」と「厚木フェンサーズシルバーチャリオッツ」で子どもたちに教えている。「フェンシングは競技人口が少なく、やりたくても横浜や都内まで行かねばならず、厚木市内にチームがあるのは貴重です」。教え子は数人だが「厚木から五輪選手を輩出する事も十分可能」と語る。
自身も今年3月の全日本ベテラン選手権60代の部で優勝し、後進たちに背中を見せた。20歳代で全日本のトップになった人が、30年以上経ってから活躍できるのは稀だ。世界ベテラン選手権出場は今回で4度目。コロナ禍もあり3年ぶりの開催となる。欧州の選手は実力派揃いで手ごわい。2回戦まで進んだ経験があり、今回はベスト8を目指している。
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