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「低出生体重児 知って」 市内で啓発写真展開催へ

社会

公開:2024年5月31日

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今回の告知チラシより(上)山口貴裕厚木市長に開催を報告した坂上代表(右)
今回の告知チラシより(上)山口貴裕厚木市長に開催を報告した坂上代表(右)

 低出生体重児の家族会として当事者の支援に向けて活動をするNPO法人penaが、6月1日(土)から15日(土)まで厚木市内で「リトルベビーハンドブック写真展」を開催する。リトルベビーとその家族が笑顔で過ごせる社会に向け、情報発信を続ける。

 低出生体重児は、出生時の体重が2500g未満で、10人に1人の割合に上るという。通常の母子手帳では成長の記録ができずに落ち込んだり、「早く産んだせいで」と自身を責める母親も少なくない。

 NPO法人penaの坂上彩理事長(平塚市)も370gで生まれた娘を育てる当事者。産後24時間が勝負と言われ、そこから時間が経つごとに新たな心配と不安が生まれる日々だったそう。2326gまで成長し、生後123日で退院。1歳を過ぎた頃に知的障害と自閉症の診断を受けたが、「一生寝たきりかと思っていたので、生きていてくれるだけでうれしい。娘は私の誇り」。

 2021年7月、県内の低出生体重児の家族会を設立。月に1〜2度の交流会や勉強会を開催し、県内各地で写真展を開くなど啓発や情報発信に力を入れ、「母親たちの居場所づくり」に取り組んできた。今年3月には活動が認められ、県のかながわボランタリー活動奨励賞を受賞。4月にはNPO法人化した。

 一方で、1500g未満の極低出生体重児を対象とした母子手帳のサブブック「リトルベビーハンドブック」の作成を県に要望し、昨年8月に完成した。一般の母子手帳には記録する欄がない1千g未満の体重や、子どもの発達について「できた日付」などを記録でき、自身の経験を元に「ひとりじゃないよ」という先輩ママとしてのエールを込めたという。

 今写真展では、リトルベビーの成長過程の写真やオムツの大小サイズ比較、母乳バンクについて、ハンドブックの内容など約100点を展示。坂上代表は「リトルベビーを育てる当事者はもちろん、知らない方にも知ってもらえる機会になれば。応援してもらえるとうれしい」と呼びかけている。

 会場は、厚木地下道のあつぎロードギャラリー3と市保健福祉センターの同時開催。両会場とも初日は午後1時から、最終日正午まで。

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