県政報告 令和6年度の県議会スタート 神奈川県議会議員 佐藤けいすけ
5月15日に第2回定例会が開会し、正副議長選挙や役職の改選などが行われました。今年度も私は昨年に引き続き、県土のインフラ関係を扱う建設・企業常任委員会で議論を深めることになりました。所属する会派かながわ未来では政務調査会を担当します。
出水期に備えを
梅雨時期に入ると水に想いを巡らすことが多くなります。
第1回定例会後、2019年に緊急放流を実施した城山ダムを視察しました。当時課題となった事前放流の在り方や連絡体制などは改善されており、加えて上流の貯水池の堆砂計画が新たに作成されたほか、相模ダムのリニューアルに合わせ、今後洪水調節機能を確保していくなど、相模川の上流部の対策を進めています。
また、能登半島地震でも大きな被害をもたらした山塊崩壊は、河川を塞ぎ、越流することで下流の被害を増大させることが明らかになっています。そこで地形などを立体的に把握する「3次元点群データ」の活用について当初予算で質疑しましたが、今後も災害復旧の迅速性の点からも活用を求めていきます。ダムや堤防等ハードだけに頼らない、流域で軽減する流域治水の考えからも、皆様にも出水期の備えの確認をお願いします。
森林資源の今後を考える
森林環境税の徴収が6月から始まり、森林の整備や活用、機能について改めて考えることが必要です。本県では、森林整備は水源環境を守る点からも進められていますが、今年度は県の独自課税である水源環境保全税や水源環境保全再生施策の今後についても、3月末に県に提出された県民会議からの第4期施策の点検結果と意見書を踏まえて注視していきます。
最近では、森林の役割として水源や防災減災に繋がる土壌保全に加え、脱炭素や生物多様性などの観点も求められています。また、山の担い手の課題や産業としての継続性など本県の事情も考慮して、県が支援していく必要があると考えます。厚木市・愛川町・清川村の森林は県民への水の供給や活動の場の提供など多様な面を担っています。地域の現状や声をしっかり流域や都市部の方にも伝えていくよう取り組んでいきます。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
9月6日