花粉飛散量は昨年の1/3 スギ雄花の着花調査結果まとまる
今年の県内のスギ花粉の飛散量は「昨年よりも少ない」ことが、昨年末に市内七沢の自然環境保全センターが発表した「平成23年度県内スギ雄花の着花調査結果」でわかった。
同センターは、花粉を飛散させる雄花につぼみがつく量を示す着花量の調査を厚木市などの県央部をはじめ、県北部、県西部、県北西部の県内4地域の森林地帯、合計30か所で昨年11月に実施。その結果、着花点数の平均値(県内平均値)は20・7点で、昨年75・3点の3分の1以下になっている。平成9年からの調査期間で5番目に少なく、特に県北部では低い着花点数となった。
スギ雄花の着花形成は、前年夏の気象条件との相関が高いとされ、高温少雨で日照時間が長いと雄花が多く着く傾向になるという。
同センターは「昨年の夏は暑く、着花が多くなる気象条件であったにも関わらず、スギ雄花の着花点数が低くなった一因としては、昨春の着花と秋の種子の結実量が多くなった影響で、雄花への栄養分の供給が不足したことが考えられる」と話している。
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