東日本大震災で被災した福島県の中学生と文化芸術を通した心の交流を図ろうと、厚木中学校(宮崎昌彦校長)で8月21日、石彫作品を制作する交流会が行われた。
厚木中を訪れたのは、福島県西白河郡西郷村立西郷第二中学校の美術部員23人。この日は、厚木中の美術部員19人と力を合わせ、直径30cm、重さ10kgの新島の抗火石を使った石彫作品を制作。作品のテーマは「歩む」。一歩一歩の確実な前進を願うとともに、互いの中学校と交流を図ることで絆を深め、ともに歩んでいこうという意味を込めた。生徒は緊張した様子だったが、和やかな雰囲気のもと下書きを紙に書いた後、互いに声をかけ合いながらテーマに沿った「顔」「足」など夢中で彫っていった。
厚木中美術部の宮本裕子さん(3年)は「美術を通した触れ合いができて面白い。一緒に同じ作品を完成させるのが楽しかった」と笑顔で振り返った。また、西郷第二中の小牧咲麗さん(3年)は「普段はポスターなど一人で作品を作ることが多かったので、共同で作るのはとても新鮮」と感激した様子で話した。
厚木市との縁は昨年、東日本大震災被災地復興支援事業として行ったあつぎ市民文化芸術祭「野外彫刻造形展」に西郷第二中美術部員の作品「希望の芽」を出展。今年も作品を出展することから、昨年のお礼と報告を兼ねての来厚となった。
造形展への出展には、厚木で活動する企画サークル「りんりん会」の鈴木英之会長の存在が大きい。大震災後に大学時代の同級生、西郷第二中の角田尚一教諭に30年ぶりに連絡を取ったことで、交流を持とうと出展が実現。角田教諭は「貴重な経験を活かして、生徒たちと勉強しながら楽しんで前向きに進んでいく」とコメント。
制作した作品は8月23日(木)から31日(金)まで市役所本庁舎1階の市民ホールミニギャラリーの他、10月20日(土)から28日(日)まで荻野運動公園で行われる「野外彫刻造形展」でも展示される。
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