負傷者の状態を連携して確認するＤＭＡＴ隊と消防職員
３月30日に開通した圏央道（さがみ縦貫道路）。開通前の27日、車両事故発生を想定した合同訓練が上依知第１トンネルで行われた。
この訓練は事故が起きた際に、近隣自治体らと連携して迅速な対応をするために厚木市が企画。市消防本部警防課によると自動車専用道路で大規模な訓練を行うのはまれだという。この日は厚木市、相模原市、海老名市などの消防職員、神奈川ＤＭＡＴ指定病院となった厚木市立病院をはじめとする医療機関、神奈川県警、中日本高速道路（株）などから約１２０人が参加した。
マイクロバスを含む車両７台が衝突して火災が発生、車内に多数の人が取り残されている想定で行われた今回の訓練。参加者は協力して車内に閉じ込められた人や下敷きになってしまった人を救出。応急救護所に運び、傷病者の重症度や緊急性を区分するトリアージや、救命処置を行った。また特別高度工作車による噴霧放水やホースを使った消火などがあり、実践さながらの内容だった。
指揮隊の隊長を務めた厚木市北消防署の山田勝敏さんは「圏央道で訓練したことで、道幅や活動方法などが確認できたので、とても有意義だった。雨天で訓練内容が変わったものの連携してスムーズに対応できたと思う」と振り返った。
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