厚木中ロータリークラブ 大熊町児童に図書を届けに会津へ
４月19日、厚木中ロータリークラブ（藤川孝幸会長・会員数46）の会員有志10人が創立35周年記念事業の一環として子どもたちに図書を贈るために福島県会津若松市河東にある旧河東第三小学校を訪れた。
会津若松市は福島第一原発に隣接した大熊町の全町民がいわき市とに分かれて避難した所。当初に比べると減ってはいるものの、２００人弱の児童が通学している学校-大熊町立熊町小学校会津若松分校・同大野小学校会津若松分校。ここは平成の大合併により４年間廃校になっていた会津若松市立河東第三小学校だ。
２０１１年３月下旬、会津若松市が小学校を大熊町に提供した。武内教育長の指令で鈴木指導主事が開校準備を開始した。その時には、荒れ果てていた校舎に近所の住民が日参し、片づけ、掃除、備品の確認、補充など惜しみなく協力したという。歯が立たないほど固くなった校庭もユンボを持ち込み復旧した。
準備開始からひと月後、開校準備が整った。鯉のぼりも校庭に高く掲げられた。学校が始まった。子どもたちが喜んだのはもちろんだったが、「驚いたのは、学校周辺の河東の方々が『おらほのがっごがよみがえった』と喜んでくださったことです」と鈴木主事がしみじみと話した。
大熊町は読書活動が盛んな町としても有名。大熊町の武内教育長は「読書は心の栄養源です。何よりの宝物を頂きました」と感謝を述べた。厚木中ＲＣの藤川会長も「喜んで何よりです」と話していた。同クラブは３月に事前訪問し、希望の図書の準備などをしていた。
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