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ワールドソーラーチャレンジ 参戦手記【1】 学生の夢 荒野を走る KAIT WSCプロジェクト  眞庭 寛典

公開:2013年11月8日

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検査員とやり取りするメンバーたち(下)
検査員とやり取りするメンバーたち(下)

 世界最大級のソーラーカーレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に、神奈川工科大学の学生らによる「KAIT WSCプロジェクト」が初出場した。幾多の困難を乗り越えゴールするまでの軌跡を、チームマネージャーの眞庭寛典さん(修士2年)に振り返ってもらった。

 2013年10月。日本が紅葉の季節を迎える頃、これから夏になろうとしている国で僕達は、世界最高峰の国際ソーラーカーレース「World Solar Challenge」に挑んだ。

 この大会は2年おきにオーストラリアで開催される大陸縦断レース。荒涼とした大地を一週間かけ走破する過酷なものである。

 今年は、神奈川工科大学創立50周年の年でもあり、幸運にもその記念事業の一つとして私たち「KAIT WSC Project」は資金面で多額の援助を受けることができた。

 この手の場合よく「出場までの道のりは容易いものではなかった」などと後々言うが、全くもってその通りだった。

 まず最初の障害となったのは英語である。車輌の規則は英語。大会側から送られてくるメールや書類も全て英語。A4用紙半分にも満たない文章を読むため、辞書を片手に何時間もかかることが幾度となくあった。そして、一時期20人くらいいた学生は最終的に8人まで減り、車輌製作と文書対応の分担ができなくなった結果、一人あたりの負担は更に増えた。授業とバイトをこなしつつ、中には1人5役という人もいた。

 こうした長く辛い日々を一日一日乗り越えてやっと、私達はスタート地点である豪州北部の港町、ダーウィンに立つことができた。

 ただ、まだやらなければならないことは沢山あった。レースに向けた車輌整備と日本で出来なかった太陽電池の搭載・配線を行い、車検を通過させる必要があった。作業はソーラーカーが船便で届けられた9月24日から始まり、スタート前日の10月5日まで続いた。

 ダーウィンは赤道に近いこともあり、湿度が高く、うだるような暑さだった。集中したくてもできない環境の中、皆朝から晩までひたすら車輌整備を進めた。遥か3022Km先のゴールが、見えかけていた。

      (次回へ続く)
 

現地のサーキットでの車検(上)
現地のサーキットでの車検(上)

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