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レポート 問われるモラル 無くならない「ポイ捨て」

社会

公開:2014年6月13日

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マンホール上に落ちているタバコの吸い殻
マンホール上に落ちているタバコの吸い殻

 厚木市の玄関口、本厚木駅周辺の繁華街などを歩いていて残念に思うことがある。道路などでタバコの吸い殻のポイ捨てが目立つことだ。現状や対策について取材した。

 本厚木駅の北口、市役所第二庁舎がある中央公園西側交差点から田村堀交差点に向かう路上、わずか300mを歩くだけで50本以上のタバコの吸い殻のゴミが発見できた。近くにはオフィスもあることから、通勤途中や昼食時などに喫煙してそのままポイ捨てしたものと推測できる。

 犬の散歩でこの道を通るという70歳代の男性は、「あまりにもひどい。ポイ捨てをする人の感性が信じられない」と憤る。一方で「道路を維持管理する行政もだらしない」とも訴える。

駅周辺の歩きタバコは減少

 厚木市は2003年に「市みんなで守る美しい環境のまちづくり条例」を制定。歩行喫煙の自粛やポイ捨て禁止等を規定し、ポイ捨てには「2万円以下の罰金」の罰則規定を設けた。

 また、市民から路上喫煙に対する規制を求める声が高まったことから、2010年に条例の一部を改正し、本厚木駅と愛甲石田駅の周辺の一部を路上喫煙禁止区域に指定。路上喫煙やポイ捨てを防止する対策を進めてきた。

 市環境農政部生活環境課が朝と夕に実施した本厚木駅北口の路上喫煙状況調査では、禁止区域に指定した10年度前後で喫煙者は大幅に減少。09年度に平均191・2人いた路上喫煙者は、13年度には平均7人にまで激減した。同課の山川博道課長は「混雑している中での歩きタバコを減らす意味では、ある程度成果は上がっている」と話す。

罰金徴収の実績はなし

 ところが、駅の広場を少し離れるとタバコの吸い殻のポイ捨てが後を絶たない。

 市は市環境保全指導員連絡協議会(大島秀夫会長)と共催で街頭啓発と清掃活動を月に1回実施し、環境美化向上を訴えている。また、同課の職員7人が条例に基づく路上喫煙防止指導員として、週1回程度、他の業務とあわせて不定期で街中を巡回しているというものの、抜本的な解決には至っていないようだ。

 条例では「2万円以下の罰金」の規定も設けているが、同課によるとこれまで徴収した実績はない。「条例がマナー的な部分の趣旨に作られているので、直接的な罰を与えるものではない」「捨てた人を特定するのは難しい」などと説明する。

 そもそも公共の場での喫煙やタバコのポイ捨ては、吸う人のモラルの問題が大きい。山川課長は「どういう手段が効果的か、まさに今研究をしているところ。快く受け入れてもらえるような嫌味のない啓発ができれば」と話した。

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