”大人の背中”で育てよう 厚木市長 小林常良
「こどもの日」と聞いて、皆さんが最初に思い浮かべるのは鯉のぼりでしょうか。私は子どもの健やかな成長を祝う凧揚げを思い浮かべます。5月の凧揚げといえば、市内では七沢のせんみ凧揚げなどが今も伝統として引き継がれています。
実は市長になる前、地元・上依知の仲間と共に大凧を作って田んぼで揚げていました。子どもたちに立派な凧が大空を舞う姿を見せてあげたいという思いが出発点でした。同じような思いで、神社の太鼓保存会の仲間と一緒に、地元の子どもたちに太鼓を教えた時期もありました。市長となった今は忙しくてできなくなってしまいましたが、子どもたちが親や地域の大人とふれあうことが大切だと思う気持ちは当時から変わりません。機会があれば、未来を担う子どもたちに昔ながらの凧や太鼓の楽しさを伝えたいと思っています。
思い返してみると、私が政治の世界を志すきっかけは、幼少期の母との出来事でした。自宅脇の急な坂道がまだ砂利道だった頃、私は母と二人でリヤカーを押して坂を上っていました。一度で上り切れず、腰を下ろして休んだ時に母は「この坂がもっときれいになって上りやすくなれば、みんな喜ぶのにね」とつぶやきました。その時に感じた「まちのどこかを良くすると、たくさんの人が喜ぶんだ。僕も人の役に立てる大人になりたい」という漠然とした気付きが、私が市職員、市議会議員、県議会議員、市長という道を歩んでいく原点になったと思います。
わが家では、こどもの日になると父が大きな鯉のぼりを揚げてくれ、母は私の好物のおかずを添えて赤飯を炊いてくれました。当時は”当たり前”と思っていたことですが今はとても”特別”なことだったんだなと両親に感謝をしています。
子どもたちは親や家族の背中を見て育っていくものです。そして、いつも自分をかまってほしいと思っているんだと思います。年に1度のこどもの日です。子どもたちは家族にいっぱい甘え、大人は精一杯の愛情でお子さんとの時間を過ごしてほしいと思っています。
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
4月19日