神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

ZOOMUP 「勇気出して対話を」絵本に  愛川町の佐藤みち代さん

社会

公開:2021年5月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
絵本を自費出版した佐藤さんと姉の瀧柳さん(右)
絵本を自費出版した佐藤さんと姉の瀧柳さん(右)

 ▽愛川町在住の佐藤みち代さん(54)と、脳性麻痺により車いすを利用している姉の瀧柳洋子さん(55・国立市在住)が絵本「ともだちになりたかったんだ」(ことこと舎)を自費出版した。個性的なキャラクターたちが対話により、相手の気持ちに立ってお互いを認め合う物語。勇気を出して話しかける「最初の1歩」の大切さを伝える。

 ▽物語は、声が大きくて周囲を怖がらせてしまう「くろくものグレー」が内気で自信をなくしている「星のツインクル」と友達になるまでを描いた。グレーは、自分の気持ちを伝えられなくて差寂しい思いをしているなか、風や小川、太陽などのキャラクターたちの言葉に耳を傾けながら、少しづずつ前を向く。著者名は、母が幼少期に姉妹を呼んでいた愛称「よこすけ」と「みちくり」を記し、瀧柳さんがストーリーを考え、佐藤さんが絵を添えた。

 ▽制作のきっかけは、妹の佐藤さんが姉に対して「何をやっても自信が持てない」と漏らした一言。姉の瀧柳さんは、2人の子供を育てながら重度障害者の自立支援を求める団体活動に取り組むほどの行動力の持ち主で、自身の目標の1つとしていた絵本の共同制作を提案。絵が上手な妹の幼少期に思いを馳せ、元気づけたいと考えた。

 ▽制作は、テーマの決定と分かりやすさにお互いの意見を言い合い、新型コロナの追い討ちもあって完成までに5年の時間を費やした。佐藤さんは「絵本に登場するキャラクターが背中を押してくれているようで」と言い、制作中に新しいことにチャンレンジ。現在、外国人に日本語を教えている。一方、瀧柳さんは3人の孫が読み聞かせをせがんだ様子を長女から伝え聞き、完成を喜んだ。

 ▽「自分のことと同じように相手も大切に」。物語の中には脳性麻痺による言語障害のある姉と、その気苦労や悔しさを自分のことのように捉えて育った妹の思いを投影したような一文が記されている。瀧柳さんは、「グレーは私でもあり、妹でもあり、あなたでもある。登場するキャラクターを自分に置き換えて読んでもらえたら嬉しいです」と話していた。

 ▽絵本は、インターネット通販サイトのアマゾンで購入できるが在庫は残りわずか。絵本は来年3月の日本自費出文化賞に出品し、その後に増刷を検討するとしている。絵本に関する問合せは【携帯電話】080・1827・7385佐藤さんへ。
 

厚木・愛川・清川版のローカルニュース最新6

飯山のポピー見頃

飯山のポピー見頃

6日まで摘み取り可

4月27日

公共交通が分かる1冊

乗り方から特典まで

公共交通が分かる1冊

4月26日

本庁舎跡地活用を提言

厚木市

本庁舎跡地活用を提言

検討委が取りまとめ提出

4月26日

県央4市の連合書展

県央4市の連合書展

今年は来月伊勢原で

4月26日

水難事故に備え実践訓練

厚木市消防

水難事故に備え実践訓練

相模川で救命ボートなど

4月26日

3市町村の未来考える

厚木JCが公開例会

3市町村の未来考える

4月26日

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

厚木・愛川・清川版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook