厚木市の森の里小学校(三橋裕美校長)に学校林が完成し、5月28日にオープニングセレモニーが行われた。同校学校運営協議会が中心となり地域住民の協力のもと、計画から3年を要し、子どもたちも喜んでいる。
森の里地区は、山を切り開いて造成された地域。森の里小学校の学校林は、グラウンドの東側の斜面を整備した。
同所は急な斜面で、樹木や雑草などが生い茂りうっそうとし、踏み入ることもできない状態だったという。そこで子どもたちに自然と触れ合いながら体験活動などをしてもらうことで環境教育に役立てようと、同校学校運営協議会(青木信二会長)から学校林を整備する計画が立ち上がり、進行していった。話を聞いたNPO法人里山ネット・あつぎや地域住民らも協力。休日などを利用して進められたが、コロナの影響もあり、計画から3年かけようやくオープンに至った。
余計な樹木が伐採され、斜面には自然を生かした階段や遊歩道を設置。切り出した丸太は市森林組合で半分にカットしてもらい、ベンチとして活用した。
先月28日のオープニングセレモニーでは、子どもたちが考え『森の遊び場』と命名。早速全校児童が歩き、歓喜の声が上がった(=写真下)。
同協議会実践推進部会の徳田勝彦部会長は、「オープンを楽しみにしていました。地域のマンパワーで完成しました。感謝です」とコメント。青木会長も「皆で楽しく作りました。児童の環境教育につながったら嬉しい」と笑顔。三橋校長も「この地区は地域で子どもを育てるという高い意識が伝わってくる。ありがたいです」と話した。
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