睦合東中学校の吹奏楽部が、今月末に東京都江戸川区で行われるＴＢＳこども音楽コンクールの東日本ブロック大会に出場する。現在大会に向けて練習に励む同部の、これまでの軌跡を取材した。
７月、目標としていた金賞にあと一歩届かず銀賞だった、県央地区吹奏楽コンクール。８月、ＴＢＳこども音楽コンクール地区大会にも、県央地区大会と同じ演奏曲「ノアの方舟」で挑んだ。「（引退を前に）思いを込められる、憧れだったこの曲で勝ちたい」と、３年生が選曲。旧約聖書創世記をモチーフにした壮大な曲を演奏した。県内だけでなく東京、静岡から56校約１６００人が参加したこの地区大会で、優秀賞に選出された。顧問の伊藤佐智子教諭は「悔しい思いをバネによく頑張った。気持ちを切り替えられたのが結果に繋がった」と部員らを労った。
そして10月、各県２校が代表となる上位大会、神奈川県・東日本優秀演奏発表会（Ａブロック）に選出の一報が。しかし受験を控える３年生は一旦引退。部員数は23人となり、パート変更や楽器の掛け持ちを余儀なくされた。松井萌佳部長（２年）は「気持ちを込めて、心に残る演奏を」と部員を引っ張る。「練習時間が限られる中、工夫して練習に取り組みたい」と、飯塚仁捺副部長（同）が支え、練習に励む＝写真。
「彼女たちなら大丈夫」
２年前にもブロック大会に出場した同部。仮引退せずに残った牧野羽夏（はな）前部長（３年）は「ソロでミスをした前回のリベンジができれば」と熱を込める。また「『この２人なら』と正副部長を選んだ。彼女たちなら大丈夫。自分たちの思う演奏をしてほしい」と後輩に全幅の信頼を寄せ、陰から支える。ブロック大会は12月25日（火）、江戸川区総合文化センターで行われる。それぞれの思いを乗せた方舟が虹を架けるか、いざ。
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