厚木市ではこのほど、国・県・市が公表した洪水浸水想定区域図を利用して、洪水浸水ハザードマップ(被害予測地図)を作成した。8年ぶりに新しくなったハザードマップは、11月中旬までに全戸配布が終わり、12月から市ホームページ上でも見られるようになった。
今夏続いた豪雨や台風による甚大な被害は、記憶に新しい。洪水時、氾濫水の勢いで堤防付近の家屋は破壊されたり、流出したりする危険があり、そのようなとき家屋に居る場合は、命に関わる事態の発生も予想される。
市内でも、今年7月と9月に発生した台風12号と24号では、「避難準備・高齢者等避難開始」が発令され、176人が公民館などに避難している。
居住エリアの確認を
同マップは1955年以降に観測された最大の雨量をもとに、「想定最大規模」で作成された。県が管理する一級河川の相模川、中津川、小鮎川、荻野川、玉川、細田川の6本に加え、市が管理する準用河川の恩曽川、善明川の2本が新たに追加され、8本の河川と浸水想定区域が示されている。
担当の市危機管理課では現在、市内15地区ごとに同マップの説明会を行う。「ハザードマップを確認して、自分の住んでいるエリアの状況も把握してほしい」と話す。
避難情報については、屋外に設置されている防災行政無線のほか、テレビ(TVKデータ放送)やテレホンサービスなどでも確認できる。
市では同マップのほかに、雨水が排水しきれずに発生する浸水を想定する「内水(浸水)ハザードマップ」や、地震時の防災対策を示した「ぼうさいマップ」、「土砂災害ハザードマップ」を作成している。
問合せは市危機管理課【電話】046・225・2190へ。
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