新成人が誕生した今から20年前の1999(平成11)年。世間はノストラダムスの大予言「空から恐怖の大王がやってくる」と謳われ、松坂大輔投手が初登板、今も続く人気アニメ『ワンピース』が放映開始、2000年問題が取り沙汰されていた。同年の厚木市では、何が起きていたのか。当時の本紙紙面や厚木市の広報などから振り返る。
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マイタウンあつぎ情報システムが2月にスタート。AMS(あつぎマルチメディアステーション)と呼ばれ、公共施設を中心に市内44カ所に設置された街頭型端末機のほか、インターネットの普及を背景に、企業や家庭のパソコンから簡単にアクセスできるようになった。
同月には市長選が行われ、一騎打ちを制し山口巖雄氏が2期目を決めた。投票時間が2時間延長されたにも関わらず、投票率は38・61%と過去最低だった。同年は4つの選挙が執行された統一地方選イヤー。4月の知事選と同日にあった県議選は混戦予想を覆し、3現職が議席を確保した。市議選では世代交代の様相を呈した選挙となった。
4月には市立森の里公民館・児童館が落成。両施設を合わせた市内2つめの複合施設となった。また前年に上荻野の岸重郎平さんから寄付された旧邸宅が、古民家岸邸として開館したのもこの月。市消防本部初となる女性消防士も生まれた。
2018年も4月から10月の毎週水曜に荻野運動公園で開催され盛況だった夕焼け市は、この年6月にスタートした。
普及に伴い、携帯電話やPHSが11ケタ化された同年、厚木市・愛川町・清川村で使用されていた市外局番「0462」が、7月に「046」へ変更となった。変更の1年前から始まった電話料金の請求書やポスター掲示などによる告知で認知度は高く、大きな混乱は見られなかったが、「現在の電話は使えなくなる」と、電話機を販売する不当なセールスが発生する問題点もあった。
翌年4月に導入される介護保険制度を前に、要介護認定の申請が10月からスタートした。1998年7月の高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)は9・3%、2018年時点では24・9%と倍以上になっている。
11月には、市内初となる一般公募による美術展「厚展」の第1回が開催された。市内でそれぞれ行われていたグループ展をひとつにまとめようと、資金援助を受けずに描いた絵を画廊で販売し、その資金をもとに始められたもの。厚木市を中心に県央地区の美術文化の一層の発展をめざすと同時に、新人発掘や育成も目的としている。以来質の高い展覧会で、地域の美術文化向上を牽引し、現在所属会員は65人になる。なお第1回には県内外から147点の出品があり、最高賞となる厚展会員賞には、伊勢原市の清水美智子さんが選ばれた。
架けられてから約60年間に渡り観光客や地元住民らに親しまれてきた飯山の庫裡橋の架替工事が同月終了し、渡り初め式が行われた。幅が5mから13mに広がり、歩道も設置された。2018年には経年劣化により退色していた橋上部の観光歓迎棟の塗り替えが行われた。
〇参考資料/広報あつぎ
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