2012年 横須賀青年会議所(横須賀JC)で理事長を務める 竹折 輝虎さん 金谷勤務 39歳
「一燈照隅」愚直に
○…市長選公開討論会に市民ミュージカル、6千人のランナーを集めるシーサイドマラソンの開催などJCの活躍は今や多くの人が知るところ。街づくりの分野でますます存在感を増している。団体は折しも創立60周年の節目の年。「今から10年以上も前。先輩方が提唱した『基地の街のブランド化』は、今のネイビーバーガーや軍港めぐりのヒットに繋がるもの」。その先見性に敬意を払う一方で、今年は自身が5年後の街のビジョンを示していく。
○…未来を語る前に、この街が栄華を極めた時代の一端に触れてみたい。そんな想いから、夏に予定している市民ミュージカルは軍都横須賀を象徴した「EMクラブ」を題材に選んだ。建物が放っていたいかめしい雰囲気を知る最後の世代ながら、「その実、どういう役割を果たしていたのかほとんど知らない」。歴史の中で培われたこの街の感性をもう一度かみ締めて、自分の中に落とし込んでいくという。
○…金谷にある「わかば幼稚園」で副園長を務める。父親は昨春に引退した議長経験もある元市議。周辺からは、後継者として期待を掛けられたがきっぱりと断った。理由は幼児教育に全力で取り組んでいるから。「(園の中で)ああしたい、こうしたいという思いが今、ものすごく膨らんでいる」。春に完成する新園舎には、市内で初という学童保育を併設する。働く世帯の支援と異世代交流の活発化を掛け合わせた新たな挑戦だ。「園児と児童が世代を超えて過ごせる場所。互いの教育効果は計り知れない」
○…JCに入会して社会問題に敏感になり、自分のこととして捉えるようになった。直面している行政課題には「(JCとして)積極果敢に取り組む」と力を込める。一年間の活動スローガンは「一燈照隅」。一隅を照らす行為が次の一隅を照らし、いつしかその輪が広がっていく─。「目の前のできることをやる。その先の未来のために」
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