神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2012年1月27日 エリアトップへ

1月29日に誕生記念のイベントを開催する「中島三郎助と遊ぶ会」の会長 大内 透さん 浦上台在住 65歳

公開:2012年1月27日

  • LINE
  • hatena

三郎助の「追っかけ」自認

 ○…中島三郎助という人物をご存知だろうか。日本人として初めて黒船に乗り込みアメリカ側と交渉した浦賀奉行所与力。しかし、歴史の表舞台に立つことは無かった―。その三郎助の足跡をたどり、浦賀の歴史を見直そうと活動するのが「遊ぶ会」。名称から誤解されることも多いというが、「遊ばせていただいているという想いなのです」と謙虚な姿勢で語る。モットーは、楽しく遊びながら学ぶこと。

 ○…三郎助との出会いは、今から約20年前。浦賀中のPTA会長を務め上げた頃、地域の中でその存在を知った。最初は「浦賀に立派な人がいたんだな」という感覚だったが、あるきっかけから急にのめりこむようになった。函館戦争(五稜郭の戦い)で、三郎助が最期まで戦った地は「中島町」と命名された。この地の人々は、徳川への忠義を貫き、散った「義士」の功績をたたえ後世に伝えている。現地の人々の想いを知るにつれ、尊敬の想いが膨らんできたという。

 ○…今では三郎助の「追っかけ」を自認。最期の地までの足跡をたどりたいと、6年前には浦賀から函館までの「追っかけ旅」をひとりで敢行した。さすがに三郎助と同じように航路で行くことはできなかったが、65日かけて陸路、車で北上。「(三郎助は)こんな景色を見たのかな」と偲びながらの旅だった。函館戦争での幕府側の戦死者を弔う慰霊碑「碧血碑(へっけつひ)」に到着すると、筆を手にした。鎮魂の想いを込めながら、その絵を描いた。

 ○…「近づけない存在です。しかし、意志は継いでいきたい」。三郎助は浦賀を愛し、浦賀で死ぬつもりだったのだろうと推察する。武士としての忠節を貫き通した生き様にどうすれば光が当たるのか。今後は浦賀に三郎助の銅像を建てることや、浦賀と函館の子どもたちが交流できる場の提供も考えている。男として惚れ込んだ中島三郎助。追っかけ活動はまだまだ続く。片意地張らず、のびのびと。
 

横須賀版の人物風土記最新6

小野 愛果さん

中学女子ソフトボール都道府県対抗大会で大会MVPを受賞した

小野 愛果さん

阿部倉在住 14歳

5月3日

鶴 ジュンさん

長井の活性化イベント「浜と丘とマーケット」を主催する

鶴 ジュンさん

長井在住 54歳

4月26日

三木 真理子さん

「関根川〜相模湾海中 水の輪つなぎ活動:chotto」の代表を務める

三木 真理子さん

秋谷在住 

4月19日

今野 睦夫さん

横須賀市ラジオ体操連盟を設立し、会長に就任した

今野 睦夫さん

二葉在住 82歳

4月12日

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

平成町在住 22歳

4月5日

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook