公益社団法人 横須賀青年会議所(横須賀JC)の新理事長に就いた 平林 祐樹さん 船越町在住 37歳
日米基地交流に意欲
○…めざす理想は単純明快だ。「(横須賀を)笑顔があふれるまちにすること」。「横須賀JC」の新理事長は快活な笑みを浮かべて、1年間の抱負を語り出した。市民ミュージカル、市長選公開討論会、シーサイドマラソン開催など市民運動の先駆けとして60年超の歴史を刻む団体は、吉田雄人市長の弁を借りれば「この街の発展に欠くことのできない存在」。受け継いだバトンは重いが、「自分なりの手法を提示して仲間とともに実現させていきたい」
○…活動の重点に置くのは「基地交流」だという。米海軍基地を地域資源と捉える発想転換をかねてより唱えてきた団体は、これを一歩推し進めて、海上自衛隊も加えたパートナーシップを模索していく。「両基地の関係者(従事者)と市民が交わりあう場面は決して多くない。3者のトライアングルは、まさに横須賀らしい”かたち”」と、これを体現していくイベントを仕掛けていく。
○…全国で活動展開するJCについては「新しい歴史教科書をつくる会」の支援組織として認識。その発言力・影響力には感心していたが、自分とは無縁の世界だと感じていた。思いを変えたのはメンバーの一員となっていた旧友の言葉だ。
「それも一つの動きだけど、地元での活動も熱いぞ」。街のビジョンを本気で語り合い、酒を酌み交わす仲間と巡りあえたことで自分の立ち位置を確認できた。同時にこの街が今抱えている数々の問題も見えてきた。「JCが街を変えるなどとはおこがましいが、市民の意識に変革の種を蒔くことはできる」
○…横須賀の政治・経済を動かしている人物にはJC出身者が多数。そうした先輩らが口を揃えるのは「40歳という期限のある中で、果敢に取り組んだ活動が人生の血肉になっている」。失敗を恐れずにチャレンジする姿も幾度となく見せられてきた。「今度は自分の番」と笑顔の奥に決意をにじませた。
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