横須賀中央地区でキッズ向けのイベントを企画する「ヨコスカダウンタウンクラブ」のメンバー 陳 寛明さん 池田町在住 34歳
賑わい感じる中央に
○…横須賀中央地区で、商店街活性のイベントを催行する。行政と連携しながら、企画の立ち上げから外部との交渉、当日の進行まで一手に引き受ける。自身も2女の父親。「自分の子どもが大きくなるまでに、かつての街の賑わいを取り戻せたら」。再活性のため、あの手この手で来街きっかけを作る。
○…若松町にある中華料理店「上海亭」の店長。商売気質だった先代の父親の影響で、物心ついた頃から「店をいかに繁盛させるか」「お客さんに喜んでもらうには」と自然に考えていた。「将来は自分が継ぐもの」。そう思っていた矢先、父親が他界。高校1年生だった。「店が忙しかった分、最後の数年は親子の時間を持てた。商売に対する姿勢は叩き込まれたけど、やっぱり今でも追いつけない存在」。大学卒業後、大手外食チェーンでの「武者修行」を経て、横須賀に戻ってきた。
○…「昔はにぎやかな街だった」「今は大型店が撤退して」――横須賀中央でよく耳にする言葉に、疑問を感じた。「現状を傍観するしかないのか」。中央地区の若手商店主らで作る有志団体「ヨコスカダウンタウンクラブ」に参加したのは、丁度その頃。「賑わいを取り戻す」活動を通して、中央地区に5つある商店街の方針の違いや資金調達の難しさに奮闘する日々だ。だが、店の経営もイベント運営も、目的のために試行錯誤する点で「通じるものがある」という。
○…今回のキッズフェスでは、試験的な導入として地元のスポーツチームやママサークルに出展を依頼。補助金に頼らない継続的な開催を視野に入れている。イベントを通し、商店街での買い物に使えるポイント券も発行。各個店の利益にも繋がる工夫を施す。周知活動がしたい団体や、客足を取り戻したい店、街に「楽しさ」を求める人。「3者を繋ぐ場が提供できたら」。人が溢れる三浦半島一の商業都市に、「一歩ずつ近づいていきたい」。
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