全日本高校デザイン・イラスト展で経済産業大臣賞(全国2位)を受賞した 立谷 央麗(ひさり)さん 市立横須賀総合高校2年
明るい魅力 絵で伝えたい
○…どーんとそびえるネイビーバーガーの合間に見え隠れするトンネル、京急やスカ線、黒船に三笠、カレーと灯台―。横須賀”全部盛り”の作品が全国2位に輝いた。全日本高校デザイン・イラスト展では、全国1位の学校団体賞も受賞。そのしらせに「まず、びっくりした。しばらくは実感が湧かなかった」とはにかんだ。
○…課題テーマは、私のまち。「横須賀”らしさ”をいくつか挙げて、構成しながら2カ月くらいかかった」と製作を振り返る。その作業は、生まれ育った地元を再発見する良い機会にもなった。タイトルは「おいしいよこすか」。作品は全国での巡回展示を経て、ようやく手元に戻ってきた。今後は市のPRにも活用される方向で、「明るい魅力を伝えられたら」。デザインに込めた横須賀への想いが広がることを期待する。
○…絵を本格的に始めたのは、神明中で美術部に入ってから。その頃から既に、総合高校の美術部に入ることを思い描いていた。校内に生徒や卒業生の作品がずらりと並ぶ、美術館のような学校。憧れの場所に足を踏み入れた喜びもつかの間、当初は「先輩たちがとにかく凄くて、圧倒された」と不安も。同期の活躍を刺激に、油絵の手法も学んで表現の世界を広げ、自信をつけていった。得意とするのは、デザイン画。「電車の広告など、発想や構図の面白さに魅かれる」。今週末は修学旅行でシンガポールに。「”近未来的”と言われる街並みや夜景を、デザイン視点でも楽しみたい」と、学びの場は無限だ。
○…高校生活も残り1年、昨年の県高校美術展では受賞はしたものの、上位の賞とはならなかった。「正直、悔しかった。今年こそは」と決意新た。次の目標は、美術系の学校への進学。そして、ひそかに夢に描くのは、大好きなディズニーで、デザインに関わること。「パレードのフロートなど、立体的なものを手掛けてみたい」と目を煌めかせた。
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