コンガ・パーカッション奏者で市内外でライブを行う 比護 匠さん 阿部倉在住 18歳
音楽で笑顔の花咲かせる
○…キューバ生まれの打楽器「コンガ」。自らの手で繰り出す音とリズムに魅せられ、「叩くことは生活の一部」と語る。初舞台は7歳、横須賀中央のライブハウス「YTY」。「音で会話する楽しさを伝えたい」。高校卒業を前に、再びここでライブを行う。
○…「包み込むような丸く深みのある音」―。出会いは5歳の夏。サンバ演奏のイベントで目にした大きな太鼓。「あれをやってみたい」と、両親に懇願。買ってもらうと「とにかく叩くのが楽しかった」。講師から基礎を学び、小学生になると、母親と都内のライブに繰り出し、飛び入りで演奏することも。「プロでも貪欲に音楽を追求する姿は大きな刺激になった」。物おじしない度胸はそこで身についた。小学6年で挑戦した全国大会の「ソロ・アドリブ部門」でグランプリを獲得、中学2年時には本場キューバでのレッスンも経験した。
○…中学1年から横浜の中高生ビッグバンドに参加。今期はリーダーを務めている。プロ楽団から指導を受け、「仲間と勉強することの大切さを学べた、成長の6年間だった」。バンドでは、卒業コンサートも間近に。「観客のいる会場、生の拍手は大きな励み。音楽を通して笑顔の花を咲かせたい」。謙虚な気持ちと「僕にはこれしかない」と語る”コンガ愛”。それをステージから音で伝える。
○…4月から親元を離れ、都内の音楽大学に進学。ジャズや実践理論など、もう少し幅広く学ぶ予定だ。「新しい環境、出会いに期待している。4年間でしっかり音楽家としての自分を追求していきたい」。夢は世界での演奏。ステージ名「ひごたくみ」は初舞台から使い続けているもの。初心を忘れず、新しい世界の扉を開いていく。
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