8月4日から沖縄で開催されるインターハイに砲丸投げで出場する 木村 博超さん 三春町在住 18歳
「もっと遠くへ」限界に挑む
◯…高校男子が投げる砲丸の重さは6kg。これを2m強のサークルから投てきする「パワー系」の競技。5月の県大会で優勝し、南関東大会では5位入賞で2年連続のインターハイ出場を叶えた。
◯…足が速くなりたい―。大津中で陸上部に入ったのはそんな理由から。ひと通り全種目をやってみて、選んだのは投てきだった。「全く馴染みのない動きで、最初はうまく投げられなかった」。苦手意識もあったが、トレーニングを重ねるにつれて筋肉がついていき、「投げるのが楽しくなってきた」。市の大会では上位に食い込むも、県では通用せず、悔しさだけが残った。「高校でも続けたい」。中学では届かなかった目標に、再度挑戦することを決めた。
◯…これまでは、どちらかというと「感覚」で投げていた。市立金沢高校に進学し、「先輩や先生から指導を受けて、投てきを理論的に分析できるようになった」。体重は中学時代から30kg近く増量。毎日の腕立ては100回。ベンチプレスやスクワットなどの筋トレでは身体の左右バランスに、さらに食事内容も気を遣うようになった。着実に力をつけて2年生の夏、初めてインターハイの切符を手にしたが、予選で敗退。全国での壁も大きな経験。これを糧にできるのは、今の自分だけだ。「今年は自信をもって試合に臨めている。目指す記録は15m後半から16m。そして、決勝進出」。実直な言葉の中に、闘志をみなぎらせた。
◯…「焦らずリラックスすること」。顧問の先生からそう声を掛けられた。投げるまでの数秒は、考えすぎずに集中する。「投てきは遠くに投げるために、身体の限界に挑戦する競技」。試技の早いうちに、どれだけ上位に残れるか。一投入魂―。文字通り自分を”超えて”いく準備は万全だ。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>