来月27日に大阪で行われる総合格闘技イベント「RIZIN」に参戦する 川名 雄生さん 小矢部出身 30歳
「格闘人生」拳に込めて
○…「RIZIN」の舞台に立つのは2回目。昨年9月に初参戦を果たしたが、悔しい判定負けを喫した。このまま負けが続けば試合すら組まれなくなる厳しい格闘界。10年以上も身を置いていれば「もう後はない」ことは百も承知だ。対戦するのは派手なKO劇で観客を魅了する強敵。「同年代でずっと意識してきた選手。お互い年も年だし、崖っぷち。格闘人生のすべてを拳に込める」と眼光は鋭い。
○…柔道がバックボーン。ただ衣笠中、久里浜高時代は特に目立った選手ではなかった。高校3年になると部員は自身1人だけとなり、練習の場を求めて安浦町にあるジム「Y&K MMA ACADEMY」に入門。屈強な選手たちに交じって鍛錬を積むうちに、寝技だけでは物足りなくなり、総合格闘技のアマチュア大会に出場するように。すると、めきめきと頭角を現し、22歳でプロデビュー。強烈な右の打撃と戦略立てたクレバーな試合運びで名立たる選手たちをマットに沈め、格闘技団体「修斗」の世界王者に君臨した。
○…RIZINは自身の名を一躍全国的に押し上げた。”第二の川名”をめざし、ジムには血気盛んな若者が増加。同級生やその保護者、幼い頃に世話になった幼稚園教諭まで自身が闘う姿に熱狂した。「いつも背中を押すのはファンの声援。自分は地味で華がないけれど、いつも味方でいてくれる存在は力になる」
○…私生活では3歳になった息子の父親。藤沢にあるしゃぶしゃぶ店の店長として生計を立てる。コロナ禍で店は営業時間短縮になり、今試合も1カ月延長になるなど予定外の事態に見舞われたが「その分練習できる」と前向きに捉える。「次戦はあくまで通過点。格闘技の本場米国で活躍するのが夢だから」
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