逗子市内を中心にスーパーマーケット11店舗を展開する株式会社スズキヤ(中村洋子会長)は3月12日、逗子市・逗子警察署・逗子市社会福祉協議会と地域見守り活動に関する協定を結んだ。
同社が今年1月に市内で移動スーパーを開始したことを受け、地域見守り活動に関しての協力関係が整ったことから、今回の協定締結に至った。
具体的には、同社が営業中に高齢者や子どもなどの見守りに努めるとともに、住民の日常生活に異変を感じた場合は市に連絡をする。また、事件、事故などの危険を察知した時や生命の危険が予見されるなどの緊急時に、逗子警察署や逗子市消防署に通報。さらに見守り活動を行いながら、高齢者を中心とした地域住民の買い物不便の解消や、従業員への認知症の理解促進などの取り組みも行う。
協定締結にあたり、同社の担当者は「我々の仕事は販売のみならず、地域の皆さまに喜んでいただけることがベースにある。見守り活動を通して地域に貢献していきたい」と抱負を語った。
市社協は「さまざまな理由で既存の店舗まで足を運べない人たちにとって、移動スーパーは『自分の目で選びたい』という希望に寄り添うありがたいサービス。来店者などの日頃の様子や少しの変化への”気づき”に配慮をいただきながら、適切な支援につながるきっかけになってくれたら」と期待を寄せ、同様の取り組みを市全体で進めていきたい考えを示した。
桐ケ谷覚市長は「今後も民間などと連携し、見守り体制を強化することで、市民が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるまちにしていきたい」と語った。
協定の期間は2025年3月31日まで。同社、市、警察、社協のいずれからも延長不可の申し出がない限り、1年間延長する(以後同様)。
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