10月6日まで足柄刺繍展 亡き妻との渾身作も
足柄刺繍作家の上田菊明さん(80)=写真=の作品展が、市内板橋の松永記念館で開催されている。
「上田菊明の世界〜足柄刺繍の技と美〜」と題し、額装を中心に刺繍入りの着物や財布など40点が飾られている。足柄刺繍は、「縫箔(ぬいはく)」と呼ばれる金箔や刺繍で模様を表す技法を後世に残そうと、30年ほど前に上田さんが名づけたもの。あらかじめ木綿の糸で縫った後に色みのある糸を縫い合わせるため、立体感が生まれる。また、糸はぼかして染めるため、色は細かなグラデーションで表現される。
上田さんは、今年3月に亡くなった妻と完成させた龍の額装を前に、「多くの方に見てほしい」と話す。
作品展は10月6日(日)まで。開館時間は午前9時から午後5時、観覧料300円(大学生以下無料)。(問)同記念館【電話】22・3635
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