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徳洲会医療レポ【13】 手術支援ロボットによる前立腺がん手術 保険適用で負担軽減「日本でも標準となりつつある手術」
前立腺がんの腹腔鏡手術における欠点を克服し、合併症の可能性も抑えた手術支援ロボット。この新たな医療機器を県内で初導入した湘南藤沢徳洲会病院(藤沢市)では、前立腺がん手術が9月で100例目を迎える。
高齢化に伴い、男性患者数が急増している前立腺がん。このがんに対しては、手術あるいは放射線治療による局所治療が用いられる。どちらを選択するかは、病状や年齢、合併症の有無等によって判断される。
手術の場合は前立腺の全摘出となるが、前立腺は骨盤の奥にあり周囲には血管や神経が多く存在するため、術中の出血が多くなるほか術後の尿失禁など合併症も起きやすい。
同院が2011年から導入している手術支援ロボットはこれら問題点を克服する新しい機器。3次元の立体・拡大映像を駆使して4本のアームを操作、骨盤内の狭い場所でも精密な手術操作ができる機器だ。
同院でロボット手術を行う吉村一良医師は「支援ロボットは欧米では殆どの前立腺がん手術に用いられていますが、日本では2009年に認可が下りた新たな技術です。現在は前立腺がん手術に関しては、公的保険適用となり経済的負担も軽くなりました。日本でもようやく前立腺がんの標準手術になりつつある状況です」と期待を込めて話す。
同院は県内初となる手術支援ロボットを導入し、今月で前立腺がん手術が100例目を迎える。
■手術ロボット等に関する問い合わせは同院へ。
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