小田原市は戦後70年の節目にあたり、市内の中学2年生・22人を広島に派遣した。学校の代表として被爆地・ヒロシマを訪れた生徒たちは、戦争の爪痕に触れ、被爆者の声を聞くことで、改めて命の尊さと後世へ伝える使命感を胸に刻んだ。
生徒たちは8月5日から7日まで2泊3日の行程で広島を訪問。5日に、平和記念公園で千羽鶴の奉納や献花を行い、6日には平和記念式典にも参列した。白鴎中の萩原星良(せいら)さんは、式典での広島市長や首相、子ども代表の平和宣言を聞き「どれも心に響き、決して戦争をしてはいけない、と考えさせられた」と感想を語った。
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生徒たちは、平和記念資料館などで被爆者の生の声や当時の様子に触れる機会にも恵まれた。当時の辛く悲しい記憶を紐解き、感情を押し殺し、語りかける姿から生徒たちは「平和の大切さ」を感じ取った様子だ。
「心が壊れ、遺体を見ても何の感情も抱かず、日常の風景だった、との言葉が衝撃だった」(酒匂中・栗原こゆる)
「世界が二度と同じ過ちを繰り返さないために、自分たちの体験を通して原爆の悲惨さを語り継いでいかなければならない、という強い使命を持っていることに心を打たれた」(城山中・高坂万耶子)。
一方で、70年は草木も生えないと言われた広島で、終戦の翌年芽吹いたアオギリの木。小さな木の新芽が、広島に生きる人の心を支えたという。そんな話に「どんなに小さなものでも大きな支えになれる」(橘中・渥美希(の)歩(あ))と気付かされた。
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学校の代表、小田原の代表という任を背負い、広島に行った生徒たちは、自らが平和と不戦を発信する、という使命感を胸に、小田原に戻ってきた。
「全校生徒が戦争について今までよりも理解し、後世に伝えていけるようにしたい」(酒匂中・原優斗)
「広島の人々の平和への思いの強さ、被爆者が書いた詩や作文のことを伝えたい。私たちも何かできないだろうか、と考えることができるから」(城北中・中戸川誌珠璃(しおり))
「戦争は人を悲しませることしかしない。当時の人々が僕らのため、未来のために残してくれた命を無駄にしてはいけないということを伝えたい」(城山中・眞野心)
「最大の任務は、先人が犯した過ちや成し遂げられなかった平和をみんなと共有し、今を生きる僕たちが成し遂げ、戦争という負の事実を受け入れ、金輪際起こさないよう後世に伝えていく」(城北中・山田雄大)。
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市内の13、14歳の中学生が広島で誓った不戦の思い。生徒たちは今回の経験を基に、新聞作成やパソコンを使った資料作成を行い、9月以降に発表する。
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