人と地産でつなぐ伝統 岩泉寺釈迦堂の花まつり

文化

掲載号:2017年4月1日号

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季節の花を丁寧にとりつける
季節の花を丁寧にとりつける

 釈迦の生誕を祝い、4月8日に各地で行われる花まつり。根府川の岩泉寺・釈迦堂では毎年、御詠歌を唱える「梅花講」のメンバーを中心に地域ぐるみで伝統の仏事を継承している。

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 「釈迦堂は特別な存在」。皆が口を揃えるのには理由がある。1656年、相次ぐ自然災害を鎮めようと境内の岩盤に釈迦尊像が像立された。1923年の関東大震災で甚大な被害を被った根府川。釈迦堂も山津波によって埋没したが、一枚岩の釈迦像は無傷のまま掘り起こされた。以後、信仰の拠り所として代々伝わり、毎年4月8日には多くの参詣者が訪れた。昭和初期のピーク時には2千を超える人々が根府川駅から御堂まで列をなすほどだったとされる。

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 その後、住民の数も減りかつての賑やかさが薄れた花まつり。それでも「村を守ってくれるお釈迦様がある限り、絶やすわけにはいかない」と、受け継がれてきた”手作りのもてなし”を実践している。

 なかでも特長的なのが、誕生仏像が鎮座し、色とりどりの草花で装飾される「花御堂」だ。購入してきた花や造花を用いるケースが多い中、釈迦堂の花まつりでは梅花講のメンバーが各々庭先や野山から季節の花を摘み取り、持ち寄って飾りつけをする。30年以上花御堂制作に携わる宮本智恵子さんは「天候の影響もあるので、たくさんの花を集められるか神経を使う」と準備を進めている。ほかにも会場で参詣者たちに振る舞う甘茶や甘酒などもすべて手作り。今年はひと縫いずつ思いを込めた手芸品も並ぶ予定だ。

 祭りを前に「地域と共にある釈迦堂、皆様にお参りしていただきたい」と片岡修一住職。次世代へ受け継ぐ一日が、まもなく始まる。
 

震災に耐えた釈迦尊像
震災に耐えた釈迦尊像

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