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昭和60年 よい水、よい素材から生まれる菓子 和菓子 菜の花
小田原箱根土産を代表する和菓子菜の花。光栄堂(明治38年創業)を3代目高橋台一さんが継ぎ、菜の花の看板を掲げて小売に乗り出したのは1985(昭和60)年のことだ。本当にやりたいことを見つめ、出した答えは「自分の作った和菓子が、お客の口に入るのを見届けたい」との思い。店舗で直接もてなす事が、菜の花の原点だ。
和菓子の命である小豆、そして水。菜の花はその全てにこだわる。良質な自家製あんを生み出すため、全国を駆け回り、北海道の農家が特別栽培する小豆に辿り着く。素材の良さを引き出す要は、水。自ら井戸を掘り、くみ上げた。小さな釜で少量ずつ…効率は悪くとも、丁寧な仕事を重ねる事で、菜の花自慢の”あん”は生まれたのだ。
伝統の”あん”をベースにどらやき、まんじゅうといったヒット商品が次々と誕生し、今なお進化を続けている。四季を思い、郷土への愛着に根ざした菜の花の和菓子。よい水、よい素材との出会いにより、誰からも愛される味を守り継いでいる。
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