小田原市栄町の商業ビル「小田原EPO」が4月16日(日)、30年の歴史に幕を下ろす。
1993年、大手スーパー西友が手掛ける商業ビルとして、現在のダイヤ街と銀座通りに面した敷地に開業した同館。名称は画期的、革新的といった意味の”エポックメイキング”から付けられ、ファッション業態に特化した展開を行った。
当初は音楽関連や書店も含め70以上のテナントが入り、地元の若者など1日約4千人が来館。西友が運営から離れた5年前からは、地権者らが運営会社を立ち上げて営業を継続していた。
今回の閉館は建物の老朽化によるもの。広瀬政仁館長は「エレベーターや空調など電機設備切り替えのタイミングもあり、地権者の合意を得て閉館に至った。地域に愛され、30年運営できたことは感謝の思い」と語る。
マンション店舗へ
同敷地では現在、地上19階・地下1階建てのマンション計画が進められ、1、2階に店舗スペースを設けて2028年の開業を予定している。「歩いて地下1階の食料品を求めて来られてきた方から今後の不安も聞かれ、不便をおかけするが閉館まで頑張りたい」と広瀬館長。
EPOで17年間営業を続ける服飾店「アミューザ/アイ・アミ」の店長は「以前から閉館の話は進んでいたが、心情的にはあと10年くらい続けてほしかった。惜しまれながらの閉館は残念な思いもあるが、まちが変わるきっかけでもあるので、悲観的に捉えず数年後のこの場所を楽しみにしてもらえたら」と話した。
EPOでは現在、各店舗ごとに閉館までセールを実施している。
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