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いよいよ始動、総合計画 加藤憲一市長、新年を語る

公開:2011年1月1日

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インタビューに答える加藤市長
インタビューに答える加藤市長

 2011年の幕開きにあたり、本紙では加藤憲一市長に新春インタビューを行い、新年の抱負や施策について語ってもらった。

 Q・あけましておめでとうございます。平成22年はどんな年でしたか?

 A・昨年は大規模なイベントなどがあり、新しい小田原の形が、市民の目に見えた年だったと思います。
 象徴的だったのが丼サミットなど食の祭典。「食」と言う小田原の持つポテンシャルが、丼サミットでブレイクした感があります。

 小田原青年会議所の全国会員大会も次代を担う若手経営者の大切さを、地域の人に理解してもらえたと思います。二宮尊徳をテーマに全国の人を招き、インパクトのある行事になりました。

 ローカルサミットも霞ヶ関の官僚やまちづくりの専門家に、小田原を題材に議論してもらい、参加者から「こんな良い所はない」と小田原の可能性に注目してもらいました。これらイベントの成功と小田原への人の集結、交流は財産であり、誇りであり、励みです。
 
 無尽蔵プロジェクトも予想以上に具体的な動きが出ており、市民の力を信じ、託したことに応えてくれ、市民が主体となり街を作っていく方針が間違っていないことを確信しました。

 Q・新総合計画の基本構想が出来上がりました。どのような思いですか?

 A・新総合計画は、新しい小田原の設計図であり、工程表でもあります。就任当初から様々な方に参画していただこうと、策定手法の工夫をしてきました。基本構想には将来都市像として「市民の力で 未来を拓く 希望のまち」を謳っており、私たちの強い意思の現れです。市民の思いをどこまで汲み取れたかは、謙虚に考える必要がありますが、確実に形にしたいと思っています。

 Q・昨年は自然災害が多い年でした。対策は?

 A・梅の凍霜害は、被害に対して緊急の利子補給制度など、経済的バックアップを行いました。梅は小田原の重要なブランド農産物なので、安定した収穫につながるよう農家の方と一緒に今後の取り組みを考えようと思っています。

 台風9号は、河川敷の壊滅的な状況や農道の崩落など大きな爪あとを残しました。今回の被害で、水害に対する弱点が明らかになったので、課題を分析し、一つ一つ潰しています。

 Q・小田原城址の植栽管理計画はどのように進んでいきますか?

 A・植栽管理計画は、史跡整備に比べ放置状態だった小田原城の緑を、史跡との共生を目指すルール作りに取り掛かってきましたが、誤解を招く部分もあり、運用指針を明確に定め、専門部会を立ち上げました。手始めとしてかつて野球場だった御用米曲輪の整備における植栽のあり方について議論が始まりました。

 Q・新市民ホール、駅前再開発、地下街の3大事業の進捗は?

 A・3大事業と言われる案件の進捗が、市政改革と同義に捉えられているのは残念です。これらは市長就任前の問題点を整理しつつ、本当に必要なものを汲み取りながら、計画を作り直してきました。

 市民ホールは、建設準備会で素晴らしい基本構想をまとめていただきました。以前の「城下町ホール」の基本構想の全面的作り直しと思ってもらって構いません。新しく用地の取得も平行しており、28年度中の完成と目標を変えましたが、移行プロセスは着実に進んでおり、その分時間がかかっている、とご理解ください。

 駅前再開発は、民間事業者の経済状況頼みでは動かないので、来年度から広幅で植栽を施した緑道の整備を公共工事として先行させていきます。またお城寄りのエリアに3~4層程度の立体駐車場を整備し、そこに市民が使用可能な公共施設、便益施設を整備していきます。駐車棟の整備も民間が手を上げなくても公共が責任を持って事業を行う覚悟でいます。

 地下街は、市と共同の地権者であるJR東日本と施設の再開に向けた方法論や今後のステップについて議論を重ねています。地下街は小田原の入口で、ここから周辺へ出て行く重要な空間なので、地域振興と密接に関わっています。地下街が動くことで市全体が元気になる、地域の元気が地下街に持ち込まれる、そんな構造・性格を持った空間に、と話をしています。一日も早いオープンを目指し、23年は具体的な進め方や中身のプラン、空間整備に着手できると思っています。地下街は、地域の魅力を持ち込みたいので、地域の方々に関わってほしいです。

 Q・23年はどんな年になりそうですか?

 A・これまでは農業で言う土作りをやってきたと思います。どんな種を蒔いても芽を出す、しっかり育つ、根を張る土作りはだいぶ進みました。土ができれば、作物が育つ段階になります。23年は第5次総合計画がスタートする年。これまでの取り組みが本格的に立ち上がる、大事な一年になると思っています。

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