9月1日の「防災の日」を前に、市内各所でM7.0の地震発生を想定した防災訓練が行われた。
国府津地区自治会連合会(川口博三会長)は8月30日、国府津小学校と初めて合同で避難訓練を行った。午前8時、地震発生を知らせる防災無線が流され、住民は各地区の一時避難所に集まったのち、広域避難所の国府津小学校に避難した。その後、小学校のグラウンドや体育館で、仮設トイレや投光器の設置、宿泊準備、心肺蘇生法などを実践した。
初めて発電機に触れた山本宙永君(6年)は「難しかったけど、ためになった」と話し、川口会長は「有事に少しでも今回の経験が活かせれば」と、約1200人が参加した訓練を振返った。
ビッグレスキューに7千人
8月31日には酒匂川スポーツ広場を中心に6会場で「ビッグレスキューかながわ」が行われた。これは医療関係機関の連携強化や住民の防災意識高揚を目的とした、県と小田原市の合同訓練。
酒匂川左岸には、災害時の救助活動を担う陸海空の自衛隊機や米空軍ヘリなどが多数集まり、県警ヘリによるビル屋上からの吊上げ救助や、ショベルカーとダンプを使った瓦礫の除去訓練などが行われた。
西湘高校会場では、体育館を「多数遺体収容施設」に設定した訓練を実施=写真右。医師や歯科医、警察、市職員らが参加し、遺体収容施設の開設、遺体収容から遺族への引き渡しまでを実践した。市福祉健康部の藤澤隆則保険課長は「今後も多くの職員が実践を積めるよう、積極的に訓練に取り組みたい」と話した。
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