小田原地下街ハルネのうめまる広場の壁が、小田原産ヒノキのブロックで木質化された。地元の買い物客や観光客を”木”づかいの心でもてなそうと、小田原地区木材業協同組合や小田原大工職組合青年部などの諸団体が協力し、4月下旬から作業にあたっていた。
広場の2面を埋めたのは、一辺約15cmの三角形8つからなる、長さ1・2mほどのパーツ250個。木材の加工は、大工職組合の会員たちが1カ月半かけて行った。
木質化は、小田原市が進める地場産木材振興の一環。市域の約4割を森林が占める小田原では、間伐などの森林整備と並行して、木材活用にも力を入れている。場所は、駅周辺の施設など複数の候補から、小田原の玄関口である駅と直結しイベント等で多用される機会が多く、PRに適しているという理由からうめまる広場に決まった。
角度により、格子模様にも青海波のようにも見える壁面の一部には、ヒノキよりもひと色濃いスギを使って、職人たちの”心”意気を表す遊びも隠されている。
ハルネ小田原にはほかにも、間伐材のヒノキ製郵便ポストや木製ベンチなどの木の設えがあるほか、今年3月下旬にトイレの表示が木製ボードにより明確になったばかり。
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