小田原の地場産業の中でも中核をなす水産業。早川の小田原漁港に事務所を構える小田原市漁業協同組合(高橋征人組合長)では、漁師を志す若者向けに求人を展開。毎年、漁業の新たな担い手が誕生している。
今年の4月に漁師になったばかりの星祐樹さん(21)と深瀬一輝さん(18)。深夜午前1時半に出勤し、漁船に乗り込んで米神と石橋の定置網へ向かう。2時間ほど漁をし、港に戻って魚を選別。1時間の食事休憩をとった後、網のメンテナンスなどに従事して午前11時には一日の仕事を終える。
2人が漁師を目指すようになったのは、ともに中学生のころ。星さんは父親と釣りに出かけるたびに、漁船に乗る漁師の姿に憧れを抱いた。夢を叶えるべく短大で海上技術を学び、自宅の平塚から近い同組合の求人に応募。船酔いもするが、毎日のように珍しい魚にも出会えて「楽しいの一言」と目を輝かせる。
南足柄市出身の深瀬さんは小田原東高校を卒業後すぐに漁師の道へ。現在、漁港の近くで一人暮らしをしている。覚えることがたくさんあり、無我夢中の日々。将来は自分で船を持ち独立することが夢だという。
収入への安心感
月給は漁獲量に左右されることなく固定給。ボーナスは年2回で勤務日数は月平均22日。20年ほど前に安定した人材を確保しようと、一般的な企業とほぼ同じ雇用形態に見直して以来、毎年のように応募があるという。新卒者はもちろん転職者も多く、27歳のときに水産系の商社から転職してきた大浦航平さん(36)は、「満足感と達成感があります。子どもと一緒に過ごす時間が増えたことも良かったです」と話す。
収入に安心感を持てることで漁師になることへの敷居は低くなったが、自然相手にした仕事の厳しさは船を所有する漁師同様、組合員も変わりがない。漁獲量は一定ではないことから、安定した収入を維持していくためには、「どれだけ獲るか」ではなく「どれだけ売れるか」を考えていくことが大事だと大浦さん。現在新港に加工場を建造しているのも、水揚げされた魚に付加価値をつけるための策の一つだ。
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