小田原生まれの毛糸刺繍『タピボン』の作品展が12月10日(月)まで、清閑亭(南町1の5の73)で開催されている。午前11時から午後4時まで(火曜休館)。入場無料。
タピストリー(壁掛け)とフランス語のボン(良い)を合わせた造語で、敷物作りに最も適した手芸という意味の『タピボン』。戦後間もない頃、残り毛糸や古毛糸を使った手芸を城山に住んでいた山岸永枝さん(故人)が考案。専用の針に毛糸を通し布地にポツポツ刺していく易しい技法と絨毯のような仕上がりが世代を問わず人気を集め、1954年の手工芸美術展で通産大臣賞を受賞すると、広く全国に知られるようになった。現在は永枝さんの孫の山岸万里子さんが主宰となり、永枝さんの弟子の齋藤良子さんとともに継承している。
作品展では、現在タピボン手芸を学んでいる人たちの作品のほか、山岸永枝さんが作った初期の作品も展示。期間中には「タピボンコースター制作ワークショップ」も開かれる。1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)の各日午後1時30分から3時まで。体験の申し込み、問い合わせは清閑亭【電話】0465・22・2834へ。
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