横浜市消防局は6月4日から、消防ヘリコプター2機のうち1機を高性能機体に更新し運用を開始した。2013年に同型機体に更新した1号機と合わせ、最新機体2機体制の運航は政令市で初めて。2機を連携させることで、途切れることのない航空消防活動を目指していく。
災害発生時の情報収集や捜索、消火や救助活動などを担う消防ヘリ。1号機は昨年度、災害時に30回出動した。市内での火災発生時が最も多いが、県内での山岳や海上の遭難救助にも協力している。
導入された新型は2基あるエンジンの一つが停止した場合も活動が継続可能。3358馬力とエンジン出力が2倍以上になったことで航続距離も大幅に延びた。同局横浜ヘリポート空港長の菊池清博さんは「条件が揃えば函館から大分間を無給油で飛ぶことができるほど」と話す。また、気象による飛行リスクも改善され、1回の救助可能人数も1人から12人と格段に増加。広範囲かつ効果的に消防活動ができるという。
運用初日は横浜ヘリポート(金沢区)で2号機を使った救助訓練を実施。地上約21mの高さから隊員が降り、担架で救助者を釣り上げた。菊池さんは「心の引き締まる思い。クルーも迅速的確に動けるよう訓練に励みたい」と話した。
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