大災害 恐れない病院に 聖マリアンナ西部病院で大規模訓練
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(田口芳雄病院長)で1月22日、旭消防署が協力する年に1度の総合防災訓練が行われた。
当日は震度6の大地震が発生した想定で訓練を開始。地震被害で地下1階のMRI待合室から出火し、警戒宣言が発令された。患者役を務めた同院職員は、体の自由が利かない状態で他の職員にエアーストレッチャーや車いすで安全な場所へ避難させられた。
出火から数分後、旭消防署が到着。この日は、消防署員20人、はしご車を含め消防車5台が同院に集まり、来院者らは大規模な訓練の様子をじっくりと見守っていた。
消防隊は上階に負傷者が取り残された状況を受け、はしご車を出動。出火が建物に回り始めた事態を想定し、放水訓練も行った。同院1階のロビーは避難場所として患者役の職員が運びこまれ、慌ただしい雰囲気になっていた。
旭消防署によると、区内の他の総合病院でも消防署が協力する訓練はあるが、これほど大規模なものは他に例を見ないという。同署では「地域の医療拠点として職員が日ごろから防災意識を高め、利用者の安全確保ができるように努めてほしい」と呼びかけていた。
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