熱中症防ぐには 保健福祉大で公開講座
熱中症予防策を学ぶ公開講座「こどもとおとなの熱中症・正しい対策と対応」が7月9日、県立保健福祉大学・実践教育センター=中尾=で開催された。
同大主催の講座で講師を務めたのは、熱中症予防に詳しい、同大保健福祉学部栄養学科の谷口英喜教授。幅広い世代の参加者が集まり、熱心に耳を傾けていた。
谷口教授は「熱中症はいつでも、どこでも、だれでもかかる可能性がある」と指摘。熱中症は脱水症状に伴う発汗作用の低下により、高体温になることで発症する。そのため、まずは脱水症状を予防することが大切だという。握手した時に手が冷たい、舌が乾いている時は脱水症の疑いがあると説明した。
また、「熱中症の予防の基本は、規則正しい生活、十分な栄養・休息をとること」と谷口教授。体の保水力を高めるため筋肉を付ける、外出時に帽子を被るなど体の内側と外側からの予防も重要と話した。
樋川芳夫センター長によると、昨年の7月から9月の間の熱中症による搬送者は全国で約4万人に上り、うち45%が高齢者、15%が子どもだったという。
樋川センター長は、「今回の講座が、高齢化の進むこの地域への貢献につながれば嬉しい」と語った。
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